お子さまの受け口(反対咬合)治療に使う「ムーシールド」とは?

お子さまの受け口(反対咬合)治療に使う「ムーシールド」とは?

「うちの子、ちょっと受け口かも…?」
お子さまのお口のことで気になることがあるパパ・ママは多いと思います。受け口(反対咬合)は、下の歯が上の歯より前に出ている状態をいいます。小さいうちは「そのうち治るかな」と様子を見られることもありますが、成長とともに自然に治るケースはごく一部で、多くは改善が必要になります。

🌟反対咬合を放っておくとどうなるの?
反対咬合を治さないまま成長すると、さまざまな影響が出ることがあります。
• あごの骨格に影響:下あごがどんどん前に成長し、顔立ちが変わってしまうことがあります。
• 噛み合わせが悪くなる:前歯で食べ物を噛みにくくなり、奥歯に負担がかかります。
• 発音に影響:「さ行」「た行」などが言いにくくなることがあります。
• 将来の治療が大がかりに:成長してから治そうとすると、本格的な矯正や場合によっては外科手術が必要になることもあります。

だからこそ、乳歯の時期から取り組める方法として「ムーシールド」が活躍します。

🌟ムーシールドってなに?

ムーシールドは、夜寝ている間に使うマウスピース型の装置です。主に3〜6歳の乳歯列期に使用します。装置を入れることで舌や唇、ほっぺの筋肉のバランスを整え、上あごの成長をサポートしながら自然に噛み合わせを改善していきます。

🌟メリットと注意点
メリット
• 痛みがほとんどない
• 小さいころから始められる
• 将来の大がかりな矯正を防げる可能性がある

注意点
• 毎日の装着が大切(パパ・ママのサポートが必要)
• 効果には個人差がある
• 定期的な通院チェックが必要

🌟気をつけたいこと
ムーシールドは「毎日しっかり使うこと」が大切です。夜に装置を入れる習慣がつくまで、パパやママのサポートが必要になります。また、効果の出方には個人差があるため、定期的に歯科医院でチェックを受けながら進めていきましょう。

🌟まとめ
ムーシールドは、受け口を早い段階で改善し、健やかな成長を助けてくれる装置です。小さなころに治しておくことで、将来の歯並びやあごの発育に良い影響を与えます。

「うちの子は大丈夫かな?」と気になったら、どうぞお気軽にご相談ください。お子さまの笑顔と健やかな未来を、私たちと一緒に守っていきましょう。

🌟症例写真


こちらのお子さんは、6歳の女の子(掲載許可済み)
2月にムーシールド開始
1ヶ月後3月(日中数時間+就寝中)
3ヶ月後5月(日中数時間+就寝中)
6ヶ月後8月(就寝中のみ)