プレオルソをつけていて痛いときはどうする?

プレオルソをつけていて痛いときはどうする?

こんにちは、あづみのうえはらおとなこども歯科医院の院長、上原龍一です。今日は「プレオルソをつけていて痛いときはどうする?」というテーマでお話しします。プレオルソは子どもの矯正治療に用いられる装置ですが、装着中に痛みを感じることがあるため、その対処方法や原因を理解しておくことが重要です。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. プレオルソとは?
  • 3. 痛みの原因
  • 4. 痛みを感じた場合の対処方法
  • 5. 痛みがある場合に避けるべきこと
  • 6. まとめ

プレオルソとは?

まず、プレオルソがどういった装置なのか簡単に説明します。プレオルソは主に成長期の子どもに使われるマウスピース型の矯正装置で、取り外しが可能です。歯並びや噛み合わせの改善を目的としており、軽度から中等度の不正咬合に対応できます。また、装着する時間は食事や歯磨きを除く日中数時間と就寝時の合計10時間程度とされています。従来のワイヤー矯正に比べ、見た目も目立たず、子どもにとって心理的な負担が少ない点が特徴です。

痛みの原因

プレオルソ装着中に痛みを感じる原因はさまざまです。以下に主な原因を挙げ、それぞれの対策について説明します。

  1. 装置による圧迫感

    プレオルソは歯を動かすために力を加えます。最初の数日間や、装着時間を増やしたタイミングで、歯や歯茎に圧迫感や痛みを感じることがよくあります。この痛みは、歯が矯正されて動く過程で発生する自然な反応です。通常、数日から1週間程度で収まることが多いです。

  2. フィット感の問題

    装置が適切にフィットしていない場合、痛みや違和感を感じることがあります。プレオルソは一人ひとりの歯列に合わせて調整されますが、成長や歯の動きにより装置がうまくフィットしなくなることがあります。こうした場合、歯茎や頬の内側に痛みや傷ができることがあり、必要に応じて調整が必要です。

  3. 歯の動きに伴う痛み

    矯正治療では、歯が正しい位置に動いていく過程で軽度の痛みが伴うことがあります。特に歯が動くスピードが早い時期や、装置の力が強くかかる部分に痛みを感じやすいです。この痛みは治療の進行によるもので、一時的なものです。

痛みを感じた場合の対処方法

では、プレオルソ装着中に痛みを感じた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。以下の方法を試してみてください。

  1. 装着時間を調整する

    痛みが強い場合は、無理に長時間装着するのではなく、装着時間を調整することをお勧めします。たとえば、最初は1日1~2時間だけ装着し、徐々に時間を増やしていく方法があります。これにより、歯や歯茎が装置に慣れる時間を確保できます。

  2. 適度な休憩をとる

    日中の装着時間中に痛みが続く場合は、一時的に装置を外して口腔内を休ませることも有効です。ただし、プレオルソはある程度の時間装着しないと効果が出にくいため、休憩後は装着時間をできるだけ確保するようにしましょう。

  3. 痛み止めの使用

    痛みが強く、日常生活に支障が出る場合は、市販の鎮痛薬を使用して一時的に痛みを和らげることができます。ただし、頻繁に痛み止めを使用しなければならない場合は、根本的な原因に対処するために歯科医に相談する必要があります。

  4. 当院での調整

    痛みが1週間以上続く場合や、装置が明らかにフィットしていないと感じる場合は、すぐに当院にご相談ください。プレオルソの調整が必要な場合や、装置の一部が歯茎や頬を圧迫していることが原因の可能性があります。適切な調整を行うことで、痛みを軽減することができます。

  5. 口腔内の清潔を保つ

    プレオルソを装着している間は、口腔内の清潔を保つことが特に重要です。歯垢や食べかすが装置に溜まると、炎症や感染を引き起こし、痛みが増す可能性があります。食事の後や寝る前には、しっかりと歯を磨き、清潔な状態を維持するよう心がけましょう。

痛みがある場合に避けるべきこと

プレオルソを装着している際に痛みを感じた場合、いくつか避けるべき行動もあります。

  1. 無理に装着し続ける

    強い痛みを感じるにもかかわらず、無理に装置を長時間装着し続けることは避けてください。痛みの原因が装置のフィット感や調整不足にある場合、無理に使い続けると痛みが悪化するだけでなく、口内に傷を作ってしまうことがあります。

  2. 装置を放置する

    痛みがあるからといって、装置を長期間外したままにすることも避けるべきです。プレオルソは毎日決められた時間を装着することが治療効果を得るために必要です。痛みを感じた際には、原因を特定し、適切に対処することが大切です。

まとめ

プレオルソを装着している際に痛みを感じた場合、その原因を見極めて適切な対処を行うことが重要です。初期の圧迫感や歯の動きによる痛みは一時的なものであり、通常は1週間ほどで慣れてくることが多いですが、痛みが長引いたり、違和感が続く場合は、早めに歯科医師に相談してください。

あづみのうえはらおとなこども歯科医院では、プレオルソ装着中の痛みや違和感について、個々の患者さまに合わせた治療とサポートを提供しています。お子さまが快適に矯正治療を進められるよう、私たちがしっかりとサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

あづみのうえはらおとなこども歯科医院
院長 上原龍一