プレオルソとマイオブレースの違い

皆さんこんにちは!

あづみのうえはらおとなこども歯科医院 院長の上原龍一です

今回は「小児矯正」で使用されるプレオルソやマイオブレースと呼ばれる装置についてご紹介いたします!

~プレオルソ・マイオブレースってどんなもの?~

プレオルソ・マイオブレースはともに舌を正しい位置に導いたり、口呼吸を改善させるなどきれいな歯並びにするためには欠かせない筋機能を訓練する装置になります。

 
当院では「プレオルソ」のみを取り扱っています!

プレオルソは「プレ=前」「オルソ=矯正」という意味で、本格的に矯正治療を行う前に使用することで、抜歯することを回避したり、矯正治療の期間を短くするための装置になります。

プレオルソを永久歯が生える前の乳歯の段階で使用することで、お口周りの成長発育を正しい方向へ導き、永久歯の生えるスペースを確保します。

 

~プレオルソを使用するメリットは?~

・着け外しが可能

・人前で着けなくていい

自宅で着けてくれるだけでいいので、学校などで着けていく必要はありません。そのため矯正治療中に装置が気になるお子様でも問題なく使用することができます。

・痛みが少ない

ポリウレタン製で柔らかいため、違和感が痛みが少ないことが特徴です。

・着ける時間が短い

寝ている時と日中の1~2時間程度使用していただくことで効果を発揮します。

・歯並びが悪くなる原因を改善できる

最近お子さんに多くみられる「口呼吸」や「お口ぽかん」を改善することができるため「出っ歯」を改善することができます。また、口呼吸を改善することで虫歯や歯周病のリスクを下げることができたり、鼻呼吸になることで免疫が正常に働き風邪などにかかりにくくなるなど全身にもいい影響を与えてくれます。

 

~プレオルソを使用するデメリットは?~

・着ける時間を守る必要がある

効果を発揮するために就寝中と日中1~2時間程度は装着していただく必要があります。

・ご家族のサポートおよびお子様が着ける努力が必要

お子様が毎日継続して装着していただく、ご家族が装着することを促していただくなどサポートすることが大切になります。

 

~どんな子に使えるの?~

プレオルソがすべてのお子様に適応できるわけではありません。

しっかりと診査・診断をした上で、適応するかどうかを判断していきます。

 

プレオルソが対応できる歯並びは以下のとおりです。

・上顎前突(じょうがくぜんとつ)


いわゆる「出っ歯」と呼ばれる歯並びです。原因としては、口呼吸や指しゃぶりなど習癖が挙げられます。

・下顎前突(かがくぜんとつ)

いわゆる「受け口」と呼ばれる歯並びです。原因として、下あごの成長が大きいことや泣き癖などが挙げられます。

・叢生(そうせい)

「ガタガタになっている」状態の歯並びです。原因としては、指しゃぶりや爪噛み癖などの習癖や歯の萌出スペース不足などが挙げられます。

・過蓋咬合(かがいこうごう)

上の歯が下の歯を覆いかぶさる状態の歯並びです。原因としては、奥歯の萌出が低いことが挙げられます。

・開咬(かいこう)

噛んだ時に前歯が噛み合わない状態の歯並びです。原因としては、舌を出す習癖などが考えられます。

 
小児矯正はプレオルソだけではありませんので、歯並びが気になる方はお気軽にご相談ください